海住山寺(かいじゅうせんじ)
寺号の文字を見ないとすごい強面の名前に聞こえます。カイジュウセンジ・・怪獣戦寺?
このお寺もグイグイと山を登ったその先にありました。先の笠置寺が貞慶上人の隠遁された寺ならば、こちらはその貞慶上人が晩年を過ごされ、逝去されたところということです。確かに同じ山の上の寺とはいえ、笠置寺と比較すればこちらの方が過ごしやすかろうと思います。
こんな山の上にどうやってこの大きな五重塔を建てたのかと考えると、昔の方の力強さ、信仰心の篤さに驚くばかりです。
こちらが本堂です。十一面観音菩薩がご本尊として祀られています。たいへん柔らかな印象の仏さまを、すぐ近くまで寄って拝むことができました。
浄瑠璃寺(じょうるりじ)
こちらはゆるやかな麓に伽藍を構えるお寺です。
池をはさんで本堂と、三重塔が向かい合っています。
本堂に上がりますと、ずらりと横一列に阿弥陀如来座像が九体並んでおられ圧倒されます。
これは観無量寿経に説かれている九品往生(衆生を上の上から下の下まで九階層に分けて、それぞれに応じた救いが示されています)に対応する阿弥陀さまであります。堂内は撮影禁止ですので、写真はありません。