豊橋市牛川町 真宗高田派 正太寺 お念仏のお寺

まいてら お寺のある生活

未来の住職塾 本科は、お寺の永続を導く寺業計画を策定し、その実現を力強く支援します。

大森運夫展

2017年03月30日


只今開催中の「大森運夫展」(おおもりかずお)を観てきました。
大森氏は豊川市出身の日本画家です。豊橋で中学校教諭でありましたが、中村正義という天才画家に出あうことで絵の世界に足を踏み入れます。独学で日本画を学び、大きな展覧会にも入選するほどになります。
44歳の時、中村正義を頼って教職を辞し神奈川に一家で移り住みます。当時運夫には妻も三人の娘さんもいたのです。大変な決心だったと想像に難くありません。いや、その決断に着いていった奥さんがすごいですね。
大森運夫は昨年9月29日に99歳でもって逝去されました。生涯現役の日本画家でした。


ここギャラリーサンセリテではそうした大森運夫の初期の作品が重点的に展示されています。非常に骨太で力強い作品ばかりです。
一途な探究心でもって描かれていると感じます。

大森運夫展は4月11日までです。
ギャラリーサンセリテ 電話(0532)53-5651

ギャラリーサンセリテの情報はこちらへ。
http://www.sincerite.info/  


Posted by 正太寺 at 13:37Comments(0)

ああ、忘れてた。

2017年03月29日


お念仏をわすれると たちまち 我に立つのです
松田とき


松田ときさんはきっと妙好人のおひとりなのでしょう。どこで目にしたのか失念しましたが、メモしてあった言葉を紹介します。
人間の本質は自分を立てることを良しとして、日々つつましやかに努力を続けているものなのでしょう。
ところがお念仏の教えにであいますと、そうした私たちの思いを根底から覆すような経験をします。

自分を立てようとしているその自分とは、欲や傲慢さに染まりきったものであったという明らかな世界が見えるからです。
その時は「恐れ入りました・・・」と下がった頭も、しばらくするとまたムクムクと持ち上がってくるものです。

気が付けば我を振りかざす私に戻っています。
  


Posted by 正太寺 at 17:24Comments(0)

慎み深く、仏法と向き合うこと

2017年03月28日

先日の土日は正太寺春季永代経法会でした。簡単にご報告申し上げます。
一日目は午後からのお勤め。ほぼ満堂という賑わいに役員さんも驚くほど。本当にうれしいことです。
ご法話は今回初めてとなります、浄土真宗本願寺派、岐阜県高山市神通寺住職・朝戸臣統師(あさとしんとう)です。

物腰も佇まいも落ち着いていて、聖人の出会われた「南無阿弥陀仏」について丁寧に丁寧にお話しくださいました。
お聞きくださる皆さんも、じっと耳を傾けられていました。

二日目は朝からしとしとと雨模様となりましたが、朝8時からのお勤めにも来られる方も大勢いらっしゃいました。
午後は昨日よりも更に多くの方がお越しくださり、勤行とともに聴聞の時間も賑やかなものとなりました。

朝戸師はご自身が遭われた交通事故のことなどを通して、当たり前なことなど一つもなかったことに大きな気づきをいただかれ、一層ご信心を深められたそうです。

法話を聞き、心に響くひとことに出あえると本当にうれしいものです。こうした喜びは他のどんなものにも比較できるものではありませんね。
それが自然自然とお寺に足を運ばせるはたらきとなってくださるのでしょう。

  


Posted by 正太寺 at 16:45Comments(0)

3月23日の記事

2017年03月23日


「よびごえ」第67号
本堂のチラシ立てのところにA4八ページのパンフレットが入れてあります。
五条を身に着けた僧侶の後ろ姿が光っています。

これは東京、神奈川の高田仏教青年会というところで発行している季刊誌です。
東京周辺の話題はもちろん、高田本山に関してもわかり易く、親しみやすい語り口で紹介してくれています。
レイアウトや写真の美しさにはいつも「いいなあ」と感心しております。

一度、お手に取ってご覧ください。お持ち帰りになってもよろしいです。

  


Posted by 正太寺 at 12:39Comments(0)

ご案内「阿弥陀経を読む会」

2017年03月16日

明日は彼岸の入りです。
正太寺では春秋の彼岸ごとに仏説阿弥陀経を読む会を催しています。

日程は3/17(金)・18(土)・19(日)・20日(祝)の朝8時より



『仏説阿弥陀経』(フリガナ付き)を声を出してゆっくりと読んでいます。
だいたい20分ほどかかります。初めての方でもお気軽にご参加ください。
経本は貸し出しもあります。もちろん参加無料です。

後半は住職が阿弥陀経の解説を行います。これも20分ほどです。

  


Posted by 正太寺 at 12:50Comments(0)

東日本大震災追悼法要を勤めました。

2017年03月10日

明日の3.11より一日早く、正太寺では「東日本大震災追悼法要」を勤修しました。20名ほどの方がお集まりくださりました。新聞に案内記事が載ったおかげでしょうか、初めて来られたと思われるご夫婦も。
正信偈を皆で勤め、思いを深めていきます。

勤行後は特別公演として三津村みづほさんにお話しを伺いました。


三津村さんは震災後、縁あって被災地宮城へと入られます。その道程も丸一日かかるほど大変だったそうです。そして現地では目を疑うような惨状が広がっていたそうです。津波から4,5日のちのことです。次々と体育館に運び込まれる遺体。そしてゴミのように大きなかごに集められる死んだペットの亡骸。三津村さんはその光景に大変なショックを受けられますが、とにかくできることをやろうと数日間やみくもに活動されます。

大きな転機は二度目に現地入りした時に、地元の方から「偽善者が!」と言われた時。三津村さんの心に「やってやろう」と火が付いたそうです。
そこから普段の仕事でも携わっていた「納棺」のお手伝いをすることになりますが、それは遺族にご遺体を引き渡す際の静謐なものではなく、ひどくダメージを受けた(体、顔などが欠損していたり、水を含んでいて手で触れることさえできない状態のもの)遺体に対してなんとか見られる状態まで修復、補足してゆくような過酷なものでした。
しかもそうした遺体が次々と運び込まれ、一体どうのようにやってきたのか自分でも思い出せないほどハードな仕事だったそうです。

三津村さんからのメッセージとは「震災を忘れないで」ということ。今も苦しんでいる人たちがたくさんいるし、自分もいつ被災者と言われる立場になるとも限らないからです。
テレビなどを通じて私もたくさんの現地の映像を見てきたと思っていましたが、三津村さんいわく、現場はあんなものではないと断言されます。
実際に足を運ばないと見えないことはたくさんあるでしょうし、当事者でなければわかりようもないということはいっぱいあることでしょう。
それでも私たちは同じ国に暮らす者として、忘れないようにしようという意識、努力をもっていなくてはいけないことでしょう。

  


Posted by 正太寺 at 23:51Comments(0)

東日本大震災に思いをよせて

2017年03月09日


昨日は名古屋の東別院にて「明灯会法要」が勤まりました。これは東日本大震災追悼法要を宗派を超えて有志の僧侶たちで集まり、法要を行おうとの呼びかけで始まったものです。
ご覧のように衣体(服装・衣装)がバラエティーに富んでいるでしょう。
お勤めも御詠歌から始まり、大谷派の伽陀、阿弥陀経、般若心経、浄土宗のお念仏、朗々と読み上げる回向文と他ではお目にかかれない、私たちからすると体験できないお勤めでありました。

会場には沢山のロウソクが灯され多くの人の悲しみを連想させます。
通常の法事でいえば今年の追悼法会は七回忌にあたります。現地では当時から何も変わっていない、いやむしろ状況が厳しくなっている状況を鑑みれば、ここで一区切りとしてはならない、むしろ一層の思いを届けなくてはいけないのでしょう。

明日、3月10日金曜日には正太寺でも東日本大震災追悼法要を午後二時より勤めます。
多くの方にお越しいただきたいと思います。  


Posted by 正太寺 at 23:46Comments(1)

おてらおやつクラブの説明会

2017年03月07日

昨日は岡崎の明願寺へと出かけ、「おてらおやつクラブ」の説明会に参加してきました。
会場には市の職員など関係者も多く参加され、この活動の注目度の高さが伺えます。


おてらおやつクラブとは

お寺にあがるお供物(菓子、果物類)を母子家庭などにお届けするという事業のことです。

その背景には「見えない貧困」といわれる相対的貧困状況にある子どもたちが、現在六人に一人といった高い割合でいるそうです。
それこそ日に一回の食事にさえ困窮しているところも多いというのです。
そうした子供たちに「おやつ」としてお菓子などを届けることで、お菓子を食べる喜びと共に、孤立していないという安心感をお届けしたいという意味合いがあります。

正太寺としても取り組みたいと思っています。
少しずつお檀家さんにもご理解を深めていただき、ご協力を仰ぎつつ行っていこうと思います。  


Posted by 正太寺 at 17:27Comments(0)

一念慶喜するひとは

2017年03月06日


一念慶喜するひとは 往生かならずさだまりぬ


月例法話会にて毎回真宗法語カレンダーを訪ねています。
今月の法語です。これは親鸞聖人のご和讃
「若不生者のちかいゆえ 信楽まことにときいたり 一念慶喜するひとは 往生かならずさだまりぬ」
より後半を引用されたものです。

若不生者とは大無量寿経に説かれた弥陀の本願、第十八願の一節です。十八願全文をご紹介します。

「設我得仏 十方衆生 至心信楽 欲生我国 乃至十念 若不生者 不取正覚 唯除五逆 誹謗正法」

その意味は
「たとい、われ仏を得たらんに、十方の衆生、至心信楽して、わが国に生まれんと欲して、乃至十念せん。もし生まれずは、正覚を取らじ。ただ五逆と誹謗正法とを除く。」

大無量寿経には阿弥陀仏誕生の物語が描かれています。それはつまり私に救いの道が開かれたということでもあります。
「一念慶喜するひと」とはその阿弥陀様の願いが届いた心です。
「慶」は阿弥陀様の「ようやく願いがかなった」というよろこびであり、「喜」は衆生が「まさかこのようなことが自分の身に起ころうとは」というよろこびです。
阿弥陀の誓願なくしてこの私に迷いから逃れられる道はなかったのです。


  


Posted by 正太寺 at 23:31Comments(0)

ハスの植え替えをしました。

2017年03月04日

今朝は風もなく、穏やかに暖かでした。
本堂前にいくつかあるハスの植え替えをしました。
ハスは一年かけて蓮根を育てるので、鉢の中は蓮根がとぐろを巻いて、伸びた根毛も絡まって非常に窮屈な状態になっています。
鉢の底まで手を入れて、土と共に蓮根のとぐろをひっくり返します。ちょうど蓮根がむき出しの姿になりますので、一節、二節ごとに折りながら取り出していきます。
古い蓮根や細い地下茎は捨ててしまいます。

一輪車に載っているものは廃棄処分するもの。かなりの量になります。
残った泥をよくかき混ぜながら、茎や葉などのゴミを取り除きます。

今回は寺報で前もってお知らせしていたので、参加したい人、蓮根を希望される人、数名がお越しくださり、一緒にワイワイと作業をしていただきました。
こういう共同作業は楽しいですね。もっと色々とこうした行事も増やしていきたいと思います。

さあて、ハスたちは順調に大きくなってくれるでしょうか。今からわくわくします。

  


Posted by 正太寺 at 15:58Comments(0)