お念仏をわすれると たちまち 我に立つのです
松田とき
松田ときさんはきっと妙好人のおひとりなのでしょう。どこで目にしたのか失念しましたが、メモしてあった言葉を紹介します。
人間の本質は自分を立てることを良しとして、日々つつましやかに努力を続けているものなのでしょう。
ところがお念仏の教えにであいますと、そうした私たちの思いを根底から覆すような経験をします。
自分を立てようとしているその自分とは、欲や傲慢さに染まりきったものであったという明らかな世界が見えるからです。
その時は「恐れ入りました・・・」と下がった頭も、しばらくするとまたムクムクと持ち上がってくるものです。
気が付けば我を振りかざす私に戻っています。