先日、東京まで日帰り出張してまいりました。
東京駅から40分、バスに乗り着いたところは東京ビッグサイト。
テレビで見たことのある、三角形が逆さまに載っかっている建築物。実際に目にすると「デカイ!」
その奥にはどこまでも広がる空間と途切れない人、人、人・・・。
私の目的は「エンディング産業展2017」でした。
エンディング産業とは「人の死」にまつわる様々な産業のこと。いわば葬儀関連産業というものです。
ここには仏壇、墓石はもちろん、霊柩車から骨壺、棺に収まるときのガウン(女性ものばかり)、永代供養情報から宇宙葬・・・・何でもござれのてんこ盛り状態でした。
そして私がお邪魔していたのはこちらのブース。お寺のポータルサイト「まいてら」です。
「まいてら」に登録しているお寺さんから有志が集まり、PR活動および終活相談に乗るというもの。
私が詰めていた初日はいわゆる関係者ばかりが会場にあふれている状態でしたので、興味本位に訪れる仏具屋さんや石屋さんとのやりとりが多かったです。それでも「まいてら」のことをご案内すると、商売ぬきで興味を示してくださる方もいらっしゃいました。
他のブースが(売り込み)を目的としているのに対して、私たちは(知らせる)という思いでやっていることが新鮮だったのではないでしょうか。
葬儀となれば一番に駆けつける僧侶でありながら、ここ「エンディング産業展」において僧侶の姿は私たちと浄土真宗本願寺派のブースの皆さんだけだったと思います。(僧侶姿が目立った、目立った)
でもそんな私たち以上に注目されていたのがこちらの僧姿。
「ペッパー導師」君。ロボットのペッパー君が衣、袈裟をつけて読経、法話をするというもの。
NHKから全国放送もされたようです。話題になるということは、人々の関心を集めているということです。
お経を勤めるだけでよいのなら、近いうちにこうしたロボットに私たち僧侶は駆逐されてしまうことでしょう。