先日の週末は津市高田本山前の智慧光院への出講でした。
このお寺の前住職(すでにご往生されています)には、私がまだ右も左も分からぬ見習い僧侶だった頃、本山で大変お世話になりました。
とにかく物知りで、本山のこと、法式作法については正に生き字引と言われるような方でした。
とても几帳面でものの扱い、進め方が常に丁寧で、いい加減なことを決してなさらず、許さず、それが当時の恭敬部(法務勤行専門の部署)の空気となっておりました。
私は畏れと共にとても尊敬し、黙ってご自分の衣を畳む仕草をじっと見入っていたりしたものです。
そんな思い出を振り返りながら智慧光院本堂でお話をさせていただき、もうあれから30年近く経っていることや、たくさんのことを教えていただいたことなどを回想しながらの二日間でした。
この度のご縁だけにとどまらず、本当にありがとうございました。