昨日に続き連日の満堂となりました。
今朝は浄土宗、井上広法氏のお話でした。
副題に「いまここに心を寄せる」とあるように、身と心を重ね合わせることについてのひと時でした。
私たちは多くの場合、身はここにあれども、心ここにあらずという状態です。
歩いていても、意識は明日の予定を考えていたり、食事をしていても仕事のことに考えをめぐらせていたりといった具合です。
では、心をここに落ち着けなさいと命じても、心は思うようには従いませんね。
そこで井上氏はひとり一粒ずつのレーズンを配りこう言いました。
「この一粒のレーズンを3分間かけて食べてください」
その時に大切なことは、掌に載せたレーズンをあたかも生まれて初めて目にしたものかのように、新鮮な気持ちで観察し、口に含んだら、「舌にのせる」「前歯ではさむ」「舌でつぶしてみる」といった具合に一つ一つの動作を自分に命令しながら進めてみることが大事だそうです。
200人超でいっぱいになった会場が「シン・・・・・」と静かになりました。
3分が経ちました、まだ口の中にレーズンの残っている人が半数ほどいらっしゃいました。
「ではあと1分、ゆっくり味わってください。もう食べてしまったという人は口の中の余韻を味わってください」と再び沈黙の1分間。
この経験を通して、今自分の身に起きていることを集中して観察することで、たった一粒のレーズンが何倍にも深く豊かな味わいをもたらしてくれるということを知りました。
こうした意識を日常で持つことができたならば、不足や不満ではなく、感謝を満足の日々がやって来るのではないかと思った次第です。
さて明日はいよいよ最終日、タレントの矢野きよ実さんが来られます。さらに盛り上がること必至です。お楽しみに!!!