昨日は桑名の西恩寺まで聴聞に行っておりました。ここは私にとって聖地のようなお寺です。
西恩寺の前住職はあの池田勇諦師であり、隔月で聞法会が勤まっているのです。
池田先生の言葉が日めくりに仕立てられ、その中のひとつに「仏法は0（ゼロ）＝∞（無限）を教えている」というものがあり、そこから今回の法話が始まりました。なんだか禅問答のような言葉ですが、これが明らかにならないと、「往生」といってもこの自分を引きずったままどこかへゆくという迷いで終始するか、死んでしまえば何もかもが無に帰すると絶望するかのどちらかしか無くなってしまいます。
このどちらにしても自分の解釈で計ったものでしかありませんね。
次も数式ですがこんな引き算も教わってきました。
「自分」－「非自分」＝「本当の自分」
はじめの「自分」とは（自分の所有物と思っているもの、自分で思い通りになると思うもの）をいい、「非自分」とは（自分の所有物とは言えないもの）であります。
改めて振り返ってみると、自分の体は勿論、この心さえ自分の思うとおりにはなりません。そうやってあれも引きこれも引きしてゆくと・・・もう後には何も残らないんじゃありませんか？
先生のお話は更に続くのですが、私の無理解が露呈するのでほんの一部のみ紹介させていただきました。
そうそう、西恩寺本堂は屋根の葺き替えから土台からの改修工事を終えられ、新しくなってから私は初めてのお参りでした。内陣から隅々まできれいにされ、素晴らしいものでした。多くの懇志が集まったと聞きました。これは各人の法を求める心がそうした力を生み出したのだと思います。
